4回 東京フォスターペアレントの会 お集まり報告

                                   吉田 直子

平成1752日(土)、渋谷区ケアコミュニテイ 原宿の丘 にて開催されました。今回は「日本発開発援助プロジェクト、その奮戦記!」と題して、日本フォスタープラン協会のマンスリーサポーター活動をご担当の山形文さんにお話いただきました。

山形 文さんの紹介: 
日本発の開発援助プログラム創りに奔走の毎日、2003年10月31日、ベトナムの幼稚園教育の充実を目指して外務省の助成金(無償資金協力 約1800万円)によるプロジェクトがハノイの日本大使館で山形さんと服部大使が調印、その企画から実現まで奔走しました。また内戦状態が続く南米コロンビアの活動拠点を訪れた時は、“どこの途上国とも違う雰囲気だった”、莫大な政府予算が戦いに使われとても貧困層までまわらない、こんな感想が2003年11月27日 朝日新聞の“天声人語”にお名前とともに掲載されました。

  

1 マンスリーサポーター制度とは

  <スタートの経緯>

日本事務局独自の制度で、1999年に寄付制度が開始されました。フォスターチャイルドになれない子供たちに焦点を当てたプロジェクトを月々(一口1000円から)の寄付金で支えるものです。

  <フォスターペアレントとマンスリーサポーターとの違い>

*フォスターチャイルド以外の子供たちのためにあります。

 つまり、FCに登録しにくい子供(ストリートチルドレンなど)を対象としています。 

 田舎の家をでて、都市部で生活する子供たち、明日はどこにいるかわからない子供たち

 を対象にしたプロジェクトです。そういった子供たちをどうやって支援したらよいかが

 課題でした。

*この制度がスタートする前は、FPは月に5000円という寄付額でした。バブル崩壊

 後FPを辞めていくひとが増えていきました。9割以上はリストラのためということで、

 5000円以下ならできるのにとの声が多く聞こえました。そこで新しい制度として、

 マンスリーサポータ制度がスタートした経緯もあります。

 <どういう差別化ができるの?>

*特別困難な環境にある子供たちのために、年間2500万円くらいまでのプロジェクト

 を組んでいます。

*企画段階から日本事務局が参画しています。

*明確なゴール(いつまでのプロジェクトとか)と予算を決めた上で、プロジェクトが開

 始されます。

*半年ごとに進捗報告がきます。

注: プロジェクト実施までのプロセス:

  a)に本事務局が複数の現地事務所よりプロポーザル受付

  b)交渉

  c)審査、選定

  d)契約署名

  e)送金開始

  f)プロジェクト開始   

2 プロジェクトの一例、南米パラグアイでの眼科検診

*目標は18ヶ月で始められたもので、今年6月に終了予定です。プランが活動する4県の

 全小学校から失明する子供をなくすための体制作りをめざしました。

*予算は19万ドル(約2000万円)です。

*まず眼科検診を行える体制を作り上げるため、先生向けに1週間のトレーニングを4

 月行いました。トレーニングを受けた先生が小学生に対する検査を実施し、4県で合計4

 万人の小学生が眼科検診を受けました。

*その結果、眼に異常が見られる子供たちの治療が行われました。

  <症状とそれに対する治療対処>

)斜視 400人 病院にて30分の手術後1泊して帰宅

b)白内障 150人 手術

c)近視 1500人 眼鏡の支給

  それまでは眼が悪いことも判らず、本を読むと頭痛、肩こりがして好きな読書もまま

  ならなかった少女、眼鏡の支給により大好きな読書を楽しめるようになりました。

d)アルビン(先天性メラニン欠乏症)

  視力が弱く、サングラスが必要なため支給されました。

3 どのような性質のプロジェクトが組まれているか。

*ニーズは高いが優先順位がトップでないプロジェクト

*HIV(アフリカ)とか児童虐待にたいするプロジェクト

*ODAスキームで助成されないプロジェクト

*新しいニーズに応える内容で他のドナーに敬遠されがちなプロジェクト

*より効果的プロジェクト立案を目指すための調査や画期的で実験的なプロジェクト

*この基金がなければ実現しないプロジェクト

4 現在のマンスリーサポーター制度

*12000名(そのうち5名に1人はフォスターペアレントもなさっています)

*日本事務局総収入の約10%

*5テーマ
(ストリートチルドレン/児童労働、障害児、エイズ孤児、紛争後復興、児童
虐待)

*25プロジェクト進行中

*他の寄付制度と補完しあい、活動国にとって使いやすい基金として今後も発展

5 質問コーナー

Q: フォスタープラントユニセフの違いは?

A: ユニセフとは国連機関でNGOでは有りません。フォスタープランはNGOで地域 

   開発が主です。例えばスマトラ島の津波の時も、緊急援助が去ったあとに、主に復

   興支援を専門に活動するのがフォスタープランです。

   またフォスタープラン以外にワールドビジョンというNGOがありますが、支援を 

   する地域を分けていてプロジェクトのやり方などをシェアしあっています。

6 懇親会

  楽しい懇親のひと時を過ごしました。

   

7 オークション

枝吉さんの進行により恒例のオークションが行われました。皆さんとっておきの物をお寄せいただき、ご本人からその品にまつわる思い出や愛着を説明していただき大いに盛り上がりました。 おかげさまで合計23700円になりました。一年分まとめて寄付金として山形さん(マンスリーサポート特別プロジェクト)にお渡ししたいと思います。

 

楽しい懇親会後、みんなで記念撮影、次回を楽しみに散会しました。前列左から4人目が山形文さんです。
                                     以上